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乳がん予防としても効果的な生活習慣①

乳がん予防としても効果的な生活習慣①

健康でいられるために 乳がん予防としても効果的な生活習慣とは
~パート1. 体の中から「出す」こと~

 

女性がかかるがんとして、年々罹患数が増加している乳がん。
実は、がんと生活習慣には深い関係があります。適切な食事と運動、ストレス管理を行うことで、乳がん家系であってもがんの遺伝子が活性化されず、がんにならない可能性を高められます。また発症しても、これらに目を向けて実践していくことで、がんの進行を遅らせたり、がん自体が小さくなったりという事例もあります。
今回は私たち女性が健康でいられるためにどうすればよいか、乳がん予防としての生活習慣についてご紹介していきたいと思います。

具体的には、
①体の中から「出す」こと(解毒)
②体の中に「入れる」こと(食事など)
③心の持ちようについて(メンタルヘルス)

これらの3つのシリーズに分けてお伝えしていきます。
今回はパート1.体の中から「出す」ことについてお届けします。

 

体に悪い「毒」とは?

一番分かりやすい例として「食品添加物」が挙げられます。
食品添加物は食べ物の見栄えを良くし、長持ちさせるための化学薬品のようなもので、肝臓に負担がかかります。その他、石油から作られたもの、精製されたもの、化学薬品など、体にとって毒となるものは気づかないうちに体内に取り込まれています。
残念ながら、このような人工的に作られたもののほとんどはがんにとっては悪く働くことがあるので注意した方が良いでしょう。

 

さまざまな解毒(デトックス)方法

日々、体の中に取り込まれていく毒をどのようにして排出していけばよいのでしょうか?
ここでは気軽に取り組みやすいものから手間のかかるものまで、さまざまな解毒(デトックス)方法をご紹介します。

①断食

私たちは「1日3回食べる」ことで、フルマラソン1回分に相当するエネルギーを消費しています。断食には胃腸で消化に使われるエネルギーを体の悪いところに回して整える効果があります。
もちろん、やりすぎると栄養が偏ったり、3日~1週間のスパンを自分一人で管理するのは多少の危険性もあるので専門家の指導が必要です。
一般的には、「ファスティング」と呼ばれる水だけを摂取する方法や、固形物を摂らずにジュースだけ飲む方法、水分だけに限定せず栄養も補給していく方法、さらには1日丸々断食するのが難しい場合、朝だけ断食をする方法などがあります。

②胃腸に働きかける

「解毒を進めるものを人為的に取り入れる」ことを目的として、ヒマシ油やコーヒー、カモミールなどを浣腸して体の毒を出す方法があります。
腸の蠕動運動を促すヒマシ油は下剤としても使われていますが、浣腸することで体内の毒を出すことができます。またコーヒーを浣腸することで肝臓を解毒したり、体が酸化しないように守る作用があります。
ハーブの女王パクチー(コリアンダー)は、体内に溜まった重金属を体外に出しやすくしたり、ヨモギを摂ることで食物繊維やクロロフィルが腸に溜まった腐敗物質を外に出してくれます。

③代謝を上げる

体内に悪いものがあると顔に吹き出物ができるように、毒は皮膚からも出ています。皮膚から解毒するためにはいろいろな方法がありますが、共通しているのは「代謝」です。
汗をかくことで有機水銀などの重金属を排出を促していきます。
また、汗をかくという観点からも「運動」はおすすめです。運動は解毒効果のみならず、がんの予防・再発、さらに死亡率にまで関係してくるともいわれています。
少し話はそれますが、大腸がんや乳がんがある人が週2、3回程度運動するだけでも、しなかった人に比べて死亡率が低くなる、というデータがあります。
日々の生活に運動を取り入れるのは地道なことですが、健康維持にとっては非常に大事なのです。

④体を温める

海のある地域に住んでいるなら、砂に埋まる「砂浴」で手軽に解毒を促すことができます。
砂浴が大変な人は砂地を歩くだけでも、日頃パソコンやスマホの使用で体内に蓄積した微弱な電気を外に出すことができます。さらに温泉、岩盤浴、海水温熱、サウナ、ヨモギ蒸しなども体を動かさずに汗を出して代謝を上げることができるので効果的です。汗をかくことで解毒する作用だけでなく、免疫力アップや調子を整える効果も期待できるでしょう。
その他、関節が痛かったり、がんの進行により体に痛みが出てきたりする時は「手当て(いわゆる湿布)」という方法があります。
(※手当て:日本古来から生息している薬草や香菜などいろいろなものをお湯と一緒に沸かしてタオルを温め、それで体を温める療法)

⑤その他の方法

解毒する方法として「キレーション」があります。これは病院で点滴を打って、重金属などの物質を体外に排出しやすくするものです。希望する場合は医師の適切な指導の下、行う必要があります。

■まとめ

今回は、健康な体づくりの基本として溜まった毒を体の中から「出す」ことの重要性と、さまざまな解毒法についてご紹介しました。
乳がんに限らず、「なんとなく調子が悪い」「受診するほどの症状はないけれど、なんとなく不調」などといった未病の段階でも有効といわれているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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